「継続は力なり」ですが・・・継続の落とし穴「慣れ」と「飽き」
健康や痛みの治療に最も大切なことと言ってもいい要素、それは、「継続すること」です。
どんな健康法も治療法も、数回試しただけでたちどころに効果が現れ、
そしてその効果が持続するなどということは、まずありません。
運動も、生活習慣も、食事も、とにかく続けることで効果が現れます。
継続の重要性は、前回のコラム(健康に効く格言「継続は力なり」)でも
しつこいくらいに繰り返し繰り返し述べました。
今回は、そのことを大前提とした上での話になります。
健康のために筋力トレーニングをしている方には是非知っておいて頂きたいのですが、
同じことの繰り返しに脳が「慣れ」と「飽き」を感じるのと同様に、
実は、筋肉も、同じトレーニングの繰り返しには「慣れ」と「飽き」を感じてしまうのです。
筋力の成長を保つためには「新しい刺激」が必要
筋肉は、継続して鍛えてやることで、確実に強化されてゆきます。
ところが、全く同じ内容のトレーニングをずっと続けていると、
同じ刺激の繰り返しに慣れてしまった筋肉は、
ある程度のところで成長を停滞させてしまいます。
もちろん、トレーニングによって筋力が増したことで、
それまでと同じ大きさの負荷では、
トレーニング量が軽くなってしまった、という理由も大きいとは思います。
ただ、それに加え、同じ刺激の繰り返しに筋肉が慣れてしまったことも、
筋力の成長を滞らせる理由の一つとなります。
常に新しい刺激を与えてやらなければ、
筋肉は、成長へのモチベーションを下げてしまうのです。
トレーニングの負荷を変えずに変化を与えてやる
では、筋肉の慣れを防ぐためにはどうしたらよいのでしょうか?
もっとも効果的な方法は、負荷を上げてやることです。
それまで10回だった腕立て伏せを30回に増やしたり、
ダンベルだったら、持ち上げる重量を増やしたり、といったことですね。
ただ、当然ですが、この方法は、負荷が増えるので、大変さも増します。
負荷を増やしたためトレーニングが辛くなってしまい、
継続できなくなってしまったのでは、本末転倒です。
そこで私が患者さんにオススメしているのは、
負荷を大きくするのではなく、トレーニングに変化を与えてやるという方法です。
もし、下半身強化にスクワットとウォーキングに取り組んでいるのであれば、
定期的に順番を変えてやるだけでも慣れを防ぐことが出来ます。
スクワット→ウォーキングの順でひと月トレーニングを続けたら、
次のひと月はウォーキング→スクワットの順にしてやる。
本当に単純なことですが、トレーニングの順番を変えてやるだけのことで、
筋肉の慣れを防ぐのに充分効果が期待できます。
ウォーキングだけしている場合でも、
定期的にコースを変えてみたり、また、同じコースであっても逆周りを試したりすることで、
坂道の傾斜の違いなどによって、筋肉に新しい刺激を与えることが出来ます。
ある程度継続してトレーニングを続けられるようになったら、
次は、トレーニングに変化を与えてやる、
このことを意識していただくと、日々のトレーニングがより効果的となります。
是非、お試し下さい。


